和紙が新しく生まれる、その現場、製紙会社。
機械の音、水の音、蒸気の音、そして熱・・・。
今、まさにその場にいます。
私たちがプロデュースした、新しい透かし柄の和紙。
これからこの和紙を使って、様々な製品が生まれていきます。
淡々と紙は作られていきます。
一定のスピードで流れ出てくる和紙の美しさに、思わず見とれてしまいます。
私はデザイナーなので、
この瞬間にも「こんな製品を作ってみたい」と創造をかき立てられるのでした。
プロとしての仕事ぶりは見ていて飽きる事はありません。
無駄のない動き、そして人と会話する時とは明らかに違う眼力。
この人たちがどれほど手間暇を掛けて和紙が生まれているのか、完全自動ではない世界故の、職人の技と心意気を肌で感じました。
製品を作るのが私の仕事ですが
その前の素材を作るのも、やはり製品なわけで、
紙素材、という奥の深い領域の面白さに感動する私なのでした。