皆様こんにちは!大上です。
本日は、offの第一弾である「ボールペンで書ける和紙」シリーズについて書いていきたいと思います。
日常で使いたい和紙製品
offのコンセプトが、「日常生活で使いたい和紙製品」なので、より身近な筆記用具で和紙に親しんでもらいたいと考えました。オオウエは、全国から数百種類の和紙を集めて販売していますので、そこから選出をしました。
「そもそも和紙ってボールペンで書けないんですか?」
と、良くお聞きします。
そんなことはありません。かなりの確率で書けます。ハンズやロフトでも、結構和紙製品は売っていますが、ボールペンオッケーのはずです。
和紙づかいの背中を押す
今回の商品で試みたのは、「和紙に身近な文具で書いてもいいんだ、和紙は身近なものなんだ」という発信です。
これまで和紙を使ってくださっていた方は、ボールペンで書けることをご存知ですが、和紙を使ったことがない方にとって、背中を押せる商品にしたいと思いました。
書き心地、触り心地に注目
もちろん、それだけでは「ボールペンで書ける」と頭につけただけの、今までの商品の焼き直しになってしまいます。offは、和紙のさわり心地と書き心地に注目しました。
ボールペンで「書ける」といっても、書き心地は、様々です。そこで、タイプの違う三種類の和紙を選出することによって、自分の好きな心地の紙を探してもらおうと思いました。
ふんわり・・・オオウエオリジナル。今回のために、特別に抄いてもらいました。長い繊維をランダムに散らして、和紙独特のムラ感を演出しています。ふんわりしたさわり心地と、書き味も若干沈むふんわり感を目指しています。
なめらか・・・愛媛県の和紙を使用しています。うっすらと入っている雲竜模様は、ペンに引っかからない工夫を凝らしています。表面は、少しつるっとしていて、なめらかな書き心地を目指しています。筆圧があまり強くない方に好まれる傾向があります。
しっかり・・・岐阜県の和紙を使用しています。長い繊維を荒々しく抄きあげています。持った感じもほかの二つに比べてだいぶしっかりしています。書き心地は、繊維の長さから、ペンが引っかかるように出来ています。筆圧が強くて、ひっかかりがあるほうが書きやすいという方に好まれています。
このように、和紙に書ける、というところから、「和紙って一口に言っても、いろんな種類がある」とか「どんな和紙が好きですか?」ということを伝えられるようにしました。
他にも、使いやすくするための工夫も
1行の長さも、普通の和紙便箋に比べて、少し短めにしています。メールがこれだけ普及した中で、一文を長く書くのは、なかなか大変です。改行を多用してもらえればと思いました。
また、下敷きには罫線を印刷していて、便箋を載せるとマス目になり、文字がきれいに書けるようになります。
このように、和紙に手紙を書く人を増やしたいという思いからできたのがこのシリーズです。
活版、封筒加工、デザインの後押し
もちろん印刷は活版印刷。こんなに薄くて印刷しにくい紙は、今の商業印刷では嫌われてしまいます(笑)
封筒加工も、熟練の技術を持った会社さんにしていただきました。
シンプルであきのこないデザインは福嶋さんのお力です。
こんな思いで、offの第一弾は作られています。